【2016年度版】 Windows 開発環境紹介
はじめに
このたび,Surface Pro 4を購入し開発端末とすることにしたのでこちらの記事を書いています.
1. Back Ground
- 普段Apple製品ばかり使う。MacBookやiPhoneなど。
- よく使うIDEはJetBrain製。
- プログラマ。
- よく使う言語は、JVM系、Ruby
- 今回はWindows10 Proを設定する
1-1. 対象読者
- Windowsの開発環境を作りたい。最低Linuxのコマンドが理解できる
- とはいえ、普段はVagrantの方で開発をするのでそこまでがっつりと構築する必要がない人
2. 環境構築
2-1. Terminal
Cygwin
https://cygwin.com/install.html
ど定番ソフトウェア。Windowsのターミナルと言えば選択肢は多いが使い慣れているのでこれをよく使う。
ライブラリの選択に迷うが、後からいくらでも取れるので最低限のものだけ入れておけば問題ない。git,openssl,openssh,curl,vim
あたり
ただ、Windowsコマンドを打つと、いくらターミナル側でUTF-8設定をしても文字化けは免れない。その場合はnkfなどでパースしよう。
2-2. Font
RictyDiminished
fontはけっこう重要です。何より見ていてストレスがたまらないものが好ましい。普通にプログラムを書く用途であればこのフリーフォントで十分でしょう。
使い方は、git clone https://github.com/mzyy94/RictyDiminished-for-Powerline.git
などでダウンロードし、中の.ttf
ファイルをコンパネのフォントディレクトリに突っ込むだけ。各ソフトのフォントプルダウンから選べるようになります。
2-3. Command Shell
Zsh
補完機能が使い易く、ずっと使っている。ちょっと古いが、oh my zsh
というマネージングFWも存在する。OSSの貢献という意味では新しいものをどんどん使うということが、技術者としては重要であるし、それによって次々と技術発信をすることもありがたい。
2-4. SSH Client
Poderosa
https://ja.poderosa-terminal.com/
今年の夏以降に有償になるらしいですが、優良なソフトウェアです。
2005年度未踏プロジェクト採択後、Poderosaバージョン4系列は オープンソースのWindows用SSHクライアントとして公開されてきましたが、 それから約10年の歳月を経て2016年に完全なリニューアルを果たし、 メジャーバージョンも5としました。 新Poderosaはオープンソースではなく有償のソフトウェアですが、無期限に試用できます。 (公式ホームページhttps://ja.poderosa-terminal.com/抜粋)
2-5. 仮想開発環境
Vagrant & VirtualBox
最早説明の余地がないほどデファクトスタンダード化されたもの。開発者全員の環境を同じにすることで、環境依存というテスト項目を排除できる。多くは、Cheff
やAnsible
などと使うことが多いし、GitHub
上にも有用なリポジトリがアップロードされている。
例えば、Rails
の公式ボックスのこれで設定すれば30分ぐらいでRuby On Rails
の環境が完成する
これは公式が出しているのでおすすめ。
まとめ
Type | Name |
---|---|
Terminal | Cygwin |
Font | RictyDiminished |
Command Shell | Zsh |
SSH Client | Poderosa |
仮想開発環境 | Vagrant & VirtualBox |
最後に
このたびWindows10 Pro
の端末を購入しセットアップしてみたが、昔(XP
)に比べて良くなったところがいくつかあった。それをまとめておこうと思う。買う人の参考になれば
- 環境変数のPath設定時、すべての変数のセミコロン区切りにわけられて編集可能→ミスが減る
- フリーズやクラッシュが少ない(少しある)
- Windowの枠が細くなり今風のデザイン
- 今回はSurfaceなので、とにかく軽いし外で使い易い
- タッチの精度はよく、ペンシルで簡単に絵を描いてみたが違和感はない
- 顔認識ログインの精度は高い。しかし眼鏡をかける人は注意。眼鏡を外したら認識されなくなった。
- 相変わらずWindows専用のブラウザは使いにくい。
- やはりターミナル等で文字化けで悩まされることが多い。
免責事項
- 当記事の画像は、「マイクロソフトの許可を得て使用しています。」
- 詳しくは、「Microsoft.com をご覧ください」